循環器内科では、まず患者さん本位の良心的な診療を第一に考えています。診断や治療に関しては、迅速かつ安全をモットーとしています。循環器で扱う疾患は現在非常に多岐にわたっています。すぐに生命を脅かすような急性心筋梗塞や急性心不全、致死的不整脈などの治療管理や合併する感染症や呼吸器疾患などをICUおよび専門病棟で入院加療を行っています。また動脈硬化などを来す原因となる高血圧症や脂質異常症などの管理も循環器の仕事であり予防医学的観点からも患者さんと接していく必要があります。動脈硬化性疾患を起こさせないことから、目の前の命を救うことまで全身をみて管理することが我々の目標です。 |
突然発症し生命を脅かし速やかな対応を要する疾患として急性冠症候群(急性心筋梗塞や不安定狭心症)、急性心不全、肺塞栓症、致死的不整脈などがあげられますが、当科では24時間体制で待機番を設け、必要な患者さんにはいつでも緊急でカテーテルインターベンションを初めとした処置や治療を行えるようにしております。 また平成28年度より不整脈専門医師が常勤で赴任し、不整脈に対する治療、特に電気的焼灼術(アブレーション)にも迅速に対応が可能です。
また、動脈硬化のリスクファクターである高血圧、脂質異常、糖尿病、などを管理し動脈硬化による合併症を起こさせないことも循環器内科の重要な役割と考えています。そのため院内の代謝内科、腎臓内科や近隣の診療所、病院の先生方と緊密に連絡を取りながら管理を行っています。
心臓疾患や動脈硬化による病気におけるリハビリテーションの重要性は近年ますます重要とされています。そのため、入院中の患者さんはもちろん外来患者さんも積極的に心臓リハビリテーションを行っています。看護師や理学療法士と協力し個人にあったリハビリテーションを勧めています。 |
平成28年度の冠動脈造影検査は1600件、心臓カテーテルインターベンション(風船やステントを用いた治療)467件、末梢動脈(下肢や頸動脈、腎臓)のカテーテルインターベンションは150件となっています。大動脈バルーンパンピング(IABP) や経皮的補助循環装置(PCPS)など補助循環を用いた集中治療室での重症心不全管理も多数行っています。カテーテルをせずに虚血性心疾患などの診断を行える心臓CT、心臓疾患の病態把握に必要な心筋シンチグラムも積極的に実施しています。 ペースメーカー埋め込み術は59件(電池交換含む)実施しております。埋め込み型除細動器、両心室ペースメーカーも実施可能になっています。平成28年度より本格的に稼働している不整脈に対するアブレーション治療は69件でした。 また入院外来を通じた心臓リハビリテーションは京滋でも有数の症例数となり、心疾患、動脈硬化性疾患、心臓血管外科手術後などに積極的に介入しています。 |
役職 | 名前(ふりがな) | 資格・略歴等 |
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副院長 | 立川 弘孝 (たつかわ ひろたか) |
・昭和58年卒 ・日本循環器学会専門医 ・日本救急医学会認定ICLSコースディレクター |
部長 | 中上 拓男 (なかがみ たくお) |
・平成10年卒 ・日本循環器学会専門医 |
部長 | 山口 真一郎 (やまぐち しんいちろう) |
・平成14年卒 ・日本循環器学会専門医 ・日本心血管カテーテル治療学会認定医 |
副部長 | 深井 邦剛 (ふかい くによし) |
・平成18年卒 ・日本循環器学会専門医 |
医長 | 濵岡 哲郎 (はまおか てつろう) |
・平成19年卒 ・不整脈専門 |
レジデント | 民西 俊太 (たみにし しゅんた) |
・平成25年卒 ・循環器一般 |
レジデント | 八木 信一朗 (やぎ のぶいちろう) |
・平成25年卒 ・循環器一般 |
レジデント | 冨田 伸也 (とみた しんや) |
・平成26年卒 ・循環器一般 |
レジデント | 金子 優作 (かねこ ゆうさく) |
・平成27年卒 ・循環器一般 |
レジデント | 戸村 暢成 (とむら のぶなり) |
・平成27年卒 ・循環器一般 |
顧問 | 全 完 (ぜん かん) |
・平成9年卒 ・京都府立医科大学循環器内科 |