各診療科のご案内

小児外科

方針・理念・目的等

     

当センター小児外科は、20054月開設以来、手術を必要とする生後間もない赤ちゃん(新生児)から14歳までの外科疾患を担当しております。当センターは近江八幡市のみならず東近江医療圏や他の二次医療圏の小児および周産期医療の中核施設としての役割を担っており、入院治療が必要な小児(新生児~中学生)の2次および3次救急医療に対応しております。救急入院が必要で緊急手術が必要な場合、当科では36524時間オンコール体制で対応しております。

当センターは地域周産期母子医療センターの指定も受けており、滋賀県で唯一の日本周産期・新生児医学会認定外科医が常勤する病院でもあります。県内各所からハイリスク新生児搬送や母体搬送を受け入れており、新生児外科疾患は当科で担当し、救命のための外科的治療を行っております。 

  

 

概要・特色

 

 

当院小児外科は手術件数およびその治療実績において、日本小児外科学会の認定基準を満たしたため、20084月、滋賀県で初めての日本小児外科学会教育関連施設として認定されました。現在、滋賀県においる同機能施設は滋賀医科大学付属病院と当センターの2施設のみです。したがって当センターでの小児外科研修は、専門医取得に必要な研修指数が付与されます。

 

小児外科が対応する疾患の中でも、特に新生児外科疾患の治療には、小児外科だけではなく新生児科、麻酔科および産科との密接な連携や、熟練した病棟スタッフの存在も必要です。滋賀県内において当センターの規模は大きくありませんが、それらを全て備えた希少な病院と自負しております。

 

新生児外科疾患としては、食道閉鎖、直腸肛門奇形(鎖肛)、先天性横隔膜ヘルニア、ヒルシュスプルング病、臍帯ヘルニア、先天性腸閉鎖、腸回転異常症、特発性腸穿孔(超低出生体重児)、胎便関連腸閉塞、臍腸瘻などに対応しております。また当センターの特色として、小児科や腎臓内科との協力により、新生児を含む小児の急性腎不全、敗血症、代謝疾患などに対する体外循環による血液浄化療法を積極的に施行しております。

 

当科で担当する日常的な疾患として、鼠径ヘルニア(脱腸)、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニア、乳児痔瘻(肛門周囲膿瘍)などがあります。一方、緊急手術が必要な疾患として、虫垂炎、メッケル憩室症、腸閉塞、精巣捻転などにも対応しております。さらに、リンパ管奇形(リンパ管腫)に対するOK432の局注療法、先天性胆道拡張症、胆道閉鎖症、漏斗胸なども治療しております。また2010年より疾患によっては腹腔鏡による手術も順次開始しております。

 

鼠径ヘルニアは小児外科で扱う最も代表的な疾患ですが、当センターでの手術時間は片側2030分程度 傷の大きさも815mm程度で施行しています。抜糸は不要です。当センターでの鼠径ヘルニア手術は年間約80例施行しております。

 

また小児外科特有の検査として、小児機能性消化器疾患(胃食道逆流症、排便障害、ヒルシュスプルング病など)に対する検査として24時間pHモニター、消化管内圧測定検査、直腸肛粘膜生検なっております。滋賀県内において、これらの検査が可能な施設は稀少であります。

 

経管栄養が困難なお子様の胃・腸瘻造設や噴門形成、気管切開・喉頭気管分離、人工肛門の管理・指導、在宅経中心静脈栄養の管理も行っています。

 

産婦人科や小児科と協力し、小児外科疾患を疑われる胎児出生前診断例の治療方針についての相談もお受けしております。

 

 

   

過去の実績等

最近5年間の手術施行件数は、150200(2017年は207)であり、その約20%は緊急手術でした。また生後30日以下の新生児外科手術数は年間1114例でした。20054月、当センター小児外科開設以降、新生児外科手術後の死亡例は4例ありました。いずれの症例も、染色体異常疾患もしくは複雑心奇形合併例でした。

 

 

メッセージ

 

外来診察は、お子様の疾患や手術・治療方針について、十分にお話を聞いて頂くために予約制としております。かかりつけ医を受診して紹介状を作成していただき、受診日時をご予約ください。しかし小児外科疾患には対応を急ぐ疾患もございませす。緊急の場合、原則24時間365日オンコール体制で対応しておりますので、かかりつけ医を通して救急室にご連絡いただくか、当センターの小児外科もしくは小児科当直までご連絡下さい。

 

 

スタッフ紹介

役職 名前(ふりがな) 資格・略歴等
部長 津田 知樹
(つだ ともき)
・平成9年京都府立医科大学卒
・医学博士
・日本小児外科学会専門医
・日本外科学会認定医・専門医
・日本周産期・新生児医学会認定外科医
・日本小児外科学会評議員
・日本小児外科学会近畿地方会評議員
・京都府立医科大学客員講師・臨床教授
・ICD(Infection Control Doctor)
レジデント 山師 幸大
(やまし こうだい)
・平成26年京都府立医科大学卒
レジデント 嶋村 藍
(しまむら あい)
・平成27年和歌山県立医科大学卒
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